[いつもと変わらぬ春の日11(投稿:ユウさん)]
夢を見ている。正確には夢を見せられている。
そこには女性が一人と男の子と女の子がいた。
この女の子は…みっくん?
そこには幼いみっくんがいた。
みっくん「お兄ちゃん、お父さんは帰って来ないの?…」
幹彦「……」
幹彦からの返事はない。どうやら、泣くのを必死に堪えているようだ。
みっくん「お兄ちゃん?」
幹彦「……」
女性「お父さんはね、もう帰ってこないのよ…」
どうやら、女性はみっくんの母親らしい。
周りを見て俺は瞬時に悟った。事故か病気かは分からないがみっくんの父親が亡くなったのだ。しかし、小さなみっくんにとってはそれがどういうことか分かっていない。
みっくん「じゃあ、お兄ちゃんは私のお父さんだね!」
幹彦「…そうだね」
ここで夢は終わった。
(これか…)
みっくんがあれだけお兄さんを好きな理由がやっと分かった。みっくんはお兄さんとしての愛だけでなく、父親としての愛もこもっているのだ。普通に恋をするよりも三倍もの愛だ。だからこそ、あれだけはっきり好きと言い切れるのだ。
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