[いつもと変わらぬ春の日16(投稿:ユウさん)]
(俺がいつも居たいと思う人…居て楽しい人…)
「みっくん…」
やはり、俺はみっくんが好きなのだろうか。これが恋というものなのかはまだ、俺にははっきりと断定出来なかった。
「行くかな…かったるい…」
俺は屋上から離れ、音楽室へ向かった。
〜音楽室〜
音楽室へ戻ると、練習を始める準備をしていた。
ことり「朝倉君も来ましたし、練習を始めましょうか」
ことりが言い、みっくんとともちゃんが頷く。ひと呼吸おいて曲を演奏し出した。さっきまでは三人の音楽を聞いていた。だけど、今は違う。みっくんしか見えない。みっくんに対する気持ちに気付いてしまった今となっては、みっくんが気になってしょうがない。これが恋というものなのだろうか。
???「…君?…さ…ら君?朝倉君!」
「ん…あぁ、みっくんか」
みっくん「ボケっとして、どうしたの?」
「ちょっと、考え事をしててな」
みっくん「朝倉君も考えたりするんだねぇ」
「それはひどいなぁ」
みっくん「冗談だよ」
後ろではともちゃんと並んでことりが意味ありげに笑っていた。
(ことり…わざとだな?)
俺は心中深く思ったが、ことりにはしっかり届いていた。
ことり(朝倉君。察しが良いですね♪)
「そういえば、もう練習は終わりか?」
みっくん「だって、もう時間だよ?朝倉君もしかして、ずっとボケっとしてたの?」
「どうやら、そうらしいな」
みっくん「朝倉君らしいね。さ、片付けしよ!」
「かったるいな…」
俺はゆっくり立ち上がり、三人と共に片付けを始めた。
ことり(ちょっと朝倉君に意地悪してみましょうか♪)
ことり「そういえば、朝倉君は何を考えてたんですか?」
ことりが分かっていながら質問する。
「え…ちょっとかったるいことをな…」
(言えるわけが無い…)
何とかごまかそうとしたが、さらにことりが突っ込んできた。
ことり「何だか、怪しいなぁ♪」
「気のせいだろ」
ことり「朝倉君が気のせいだって言うなら良いですけど♪」
なんとかことりの追求から逃げ切った。
(かったる…)
「片付けも終わったし、帰るか」
ことり「そうですね〜」
「ことり」
ことり「何ですか?」
「ちょっといいか?」
ことり「いいですよ!じゃあ、二人とも先に帰っていてください」
みっくん「じゃあ、先に帰るね。二人ともバイバイ」
ともちゃん「また明日」
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