[いつもと変わらぬ春の日17(投稿:ユウさん)]
俺は二人が出て行ったのを見届けて、話し出した。
「今日はありがとな」
ことり「みっくんの事ですか?だったら、全然OKですよ♪みっくんのためにもなりますし…」
「なんでみっくんのためになるんだ?」
ことり「簡単ですよ。いくら、お兄さんが好きでも実ってはいけない恋なんです…でも、お兄さんの事を忘れるのは自分では出来ないんです…よく言えないですけど…」
「よく分かったよ…」
もちろん、俺に分からないわけがなかった。その悩みや苦しみは痛いほどよく分かる。
ことり「整理がつきましたか?」
「え?…」
再度ことりが口を開いたが、いきなりの事で何の事か分からなかった。
ことり「みっくんの事ですよ」
「ああ…」
ことり「みっくんの事…好きですか?」
ことりがストレートに聞いてくる。
「俺は…みっくんが好きだ」
俺もストレートに今初めて自分の気持ちをはっきりと言い切った。
ことり「そうですか…みっくんを泣かしたら許しませんからね♪」
ことりが一瞬暗い顔をしたが、すぐにいつものテンションで言葉を続けた。
「おいおい…それはまだ早いんじゃないか?」
ことり「細かい事は気にしちゃ駄目っすよ♪」
「まぁ、いいけど…じゃあ、帰るか」
ことり「そうですね」
俺達は帰りの準備を始めた。すると、楽譜が落ちているのに気付いた。
「この楽譜、ことりのか?」
ことり「え?ちょっと見せてください…これはみっくんのですね…」
「よく分かるな…」
ことり「字の癖でだいたい分かりますからね♪あ、そうだ!朝倉君、みっくんの家に届けてください!」
「かったるい…」
ことり「そんな事言わないで!はい!」
ことりに半ば強引に楽譜を渡され、みっくんの家まで行くことになった。
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