[いつもと変わらぬ春の日18(投稿:ユウさん)]
〜校門〜
ことり「じゃあ、お願いしますね!」
「ああ」
ことりと別れ、俺はみっくんの家へと歩を進めた。みっくんの家はそれほど遠くはない。全速力で走れば10分足らずの距離だろう。ことりと話をしたりしてから学校を出たので、もう、みっくんは家についているだろう。そんな他愛もない事を考えながら、歩いて行った。
〜みっくんの家〜
ここまで来たのは今日が二回目だった。だけど、今回は緊張の比が違う。意を決してチャイムを押した。
ピンポ〜ン…………ガチャ
みっくんではなく、男の人が出て来た。おそらく、噂のみっくんのお兄さんだろう。杉並よりかっこいい…という事は俺には歯が立たない相手だ。
???「はい?」
「風見学園三年の朝倉といいますが、みっくんはいますか?」
???「あぁ、君が朝倉君だね。加奈子は今、出掛けているんだ。すぐに帰って来るから、あがっていて」
しまった…お兄さんが返事をして、みっくんと言ってしまった事に気付いた…しかし、気にする様子もなく話が通じてしまった。
???「さぁ、あがって」
「あ、おじゃまします」
そして、俺はリビングへと通された。
???「そこに座っていて」
「はい、失礼します」
少し経って、コーヒーを二つ持ってきた。
???「コーヒーでよかったかい?」
「はい、大丈夫です」
???「そういえば、まだ名乗っていなかったね。僕は、加奈子…君達が言うみっくんの兄の幹彦だ」
「俺は朝倉純一です」
幹彦「噂は色々聞いているよ。去年の付属の卒業パーティも君と杉並君って子がやったんだってね?今年もやるのかい?」
痛いところをつかれ、少し戸惑った。何故、そんな事まで知っているのだろうか。
「流石にもう引退しました…誰から聞いたんですか?」
幹彦は少し笑いながら答えた。
幹彦「僕は今、本校の三年なんだ。だから、情報がくるんだ」
「だから、知っているんですか…」
みっくんが話したのかと思ったが、流石に本校の生徒なら、知っていてもおかしくはないだろう。だから、みっくんと言うニックネームも知っているのかもしれない。
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