[いつもと変わらぬ春の日20(投稿:ユウさん)]

幹彦「そうか…加奈子に幸せを与えてやってくれ」
「気が早いですよ」
流石にこれには苦笑いが出た。まさか、みっくんのお兄さんから頼まれるとは思いもしなかった。
幹彦「君なら出来ると僕は信じてるよ」
「頑張ります」
俺は今の本当の気持ちを答えた。
ガチャガチャ
ドアの鍵を開ける音がした。
幹彦「加奈子が帰って来たみたいだね。この話は一旦おしまいだ」
みっくん「ただいま〜、お兄ちゃん。あれ、朝倉君!どうしたの?」
みっくんが俺の存在に気付き質問を投げ掛けて来た。
「あぁ、楽譜の忘れ物があったから、ことりに聞いたらみっくんのだって言うから持ってきたんだ、ほい」
加奈子「あ、ほんとだ!!ありがとう、朝倉君♪」
「ついでだったしな」
加奈子「それでもありがと♪」
思わず、照れ隠しで『ついで』なんて言ってしまった。もちろん、そんなことはないが。
「それじゃ、俺はそろそろ失礼しましょうかね」
加奈子「え、もう帰っちゃうの?ねぇ、お兄ちゃん?」
「あぁ。夕飯も食べて行きなよ、加奈子の手づくりだよ」
加奈子「そうそう!妹さんには電話すれば良いんだし!」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうな」

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